遺言とは

遺言とは、被相続人が亡くなる前に、その最終の意思表示を形にし、死後に実現を図るものです。遺言の種類には、自筆証書遺言、秘密証書遺言、公正証書遺言があります。

メリット

・だれに何を残したいかというご本人の意思を法的に形に残すことにより、相続争いを防止することにあります。

デメリット

・法的要件に不備のある遺言状を作成した場合や、遺留分を侵害した遺言書を作成した場合には、相続争い防止のために作成した遺言書がかえって相続争いの火種になることもあります。

・将来相続人がかかるであろう相続税を考慮せず遺言書を作成した場合には、納税資金不足などによって相続放棄せざるえず思い通りの結果にならないおそれがあります。

遺言が特に必要となるケース

・子がいなく、配偶者と親・兄弟姉妹が相続人となる

・先妻の子と後妻の子がいる

・内縁の妻や認知した子がいる

・子の中で特別に財産を多く与えたい者がいる

・財産を与えたくない子がいる

・相続権のない孫や兄弟姉妹に遺産を与えたい

・子の嫁に財産の一部を与えたい

・子供がいないので、妻にすべて残してやりたい

・相続人がなく、世話になった人に遺贈したい

・財産を公益事業などに寄附したい

などが挙げられます。

遺言のポイント

遺言は、他の相続対策を行い遺産をだれに相続するかを決定した後に行う相続対策の締めくくりです。まずは、<遺言が特に必要となるケース>を参照して、遺言書を作成するか否かを決めます。作成方法については、費用をかけたくない方は自筆証書遺言、費用をかけても確実・安全に作成したい方は公正証書遺言をおすすめします。

評価

相続争い対策 ★★★★★
納税資金対策
節税対策